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2026.03.06

Ambiguousが生まれるまで - ガラスの粒と、葛藤と、ちょっとした流血事件。

Ambiguousが生まれるまで - ガラスの粒と、葛藤と、ちょっとした流血事件。

こんにちは!広報担当、河野です。

今日は、Ambiguousシリーズの制作過程について、少しだけ裏側をお話しします。

完成した作品だけを見ると、
「きれい」「繊細」「神秘的」
そんな言葉をいただくことが多いのですが…

実はその裏側、なかなかに泥臭いです。笑

「透明のガラスをくっつけて曖昧さを出したいんよね」

新作の準備は、浦川のその一言から始まりました。

まずはガラスやクリスタルのパーツ探し。

丸いもの。
四角いもの。
凸凹したもの。

数日後。

一旦お試し購入し、後日メンバー全員で試作用のキャンバスにくっつけてみる。

「重ねながらのっける?」

「大きさ3種類くらいあった方がいいね」

ー「うん、いい感じやね!」

試作で手ごたえを感じ、本格的にパーツの仕入れに取りかかりました。

いろいろとパーツの通販サイトを検索…

「透明ありました!」

ー「プラスチックは継ぎ目が出ちゃうから避けたい。ガラスオンリーで!」

「四角のやつ、これめちゃいいですね!でも、購入制限超えますw」

ー「ちょっと業者と掛け合おう!」

なかなか在庫が見つからない四角のパーツ。

ようやく取り扱っているお店を見つけ、まとまった量の注文ができないか問い合わせ。

すると「製造終了しているので今ある在庫がすべて」という回答が。。

がーん。そこをなんとか…!

こちらからの必死なお願いに、業者さんが製造元と掛け合ってくださいました。

少しでも可能性があるなら、ベストな道を探っていきます。

そして、ある程度まとまった生産なら対応が可能との回答が!

―― そんなこんなで無事に交渉が成立し、小さな小さなキラキラしたパーツたちを一気に大量入手。

こうして、新シリーズの制作が本格的にスタートしました。

いきなりの大型制作。

Ambiguousの制作は、その後のドバイと国内コンペへの出展を目的としていました。

10号、そして特大サイズ60号のキャンバス作品に取りかかりました。

数種類の大きさのパーツを使い分け、丁寧に時間をかけて置いていきます。

遠くから見たときの印象。
近づいたときの違和感。
角度を変えたときの変化。

作品というより、もはや対話。
(実際に、普段は独り言を言わない浦川がブツブツと何かを言いながら集中していました)

60号と10号。

同じシリーズであっても、見え方も、受け取る感情も、まったく変わってきます。

それもAmbiguousの面白さのひとつです。

その中で、最後に生まれたのが棒状のクリスタルパーツをあしらった作品。

そして、事件は起きました。

棒状のパーツをカットしていたときのこと。

浦川の視線を感じて見てみると、足から流血……!
(基本的に、夏の浦川は短パンです)

まさかの、浦川がもっていたホットナイフを自分で足に刺すというハプニングw

大事には至らなかったので今となっては笑い話ですが、
制作には、時にこんな危険も伴います。

そんなことも巻き起こる中、曖昧さは着実に表現されていきました。

ぜひ、実物を。

Ambiguousは、写真ではどうしても伝わりきりません。

光。
角度。
距離。

ほんの少し立ち位置を変えるだけで、まったく違う表情を見せます。

静かに作品と向き合ったとき、自然と湧き上がる言葉にならない感情の「曖昧さ」。

Ambiguousの世界観を、みなさんにもう少し近い距離でお届けできる日も、そう遠くないかもしれません。

この記事の著者

河野 尋美

河野 尋美 KONO Hiromi

株式会社 もずくとおはぎ PR Manager

どんな場所にもすっとなじみ、場の空気をやわらかく整える。
多様なプロジェクトを渡り歩き、言葉にならないニュアンスをすくい上げ、カタチにする感覚は抜群。

人と人の間に立つことが自然で、気づけばつながりの中心に彼女がいる。

PRという役割に、静かな熱としなやかな視点を添えて、今日も組織の”らしさ”を社会へ届けている。

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