AIって敵じゃない——苦手意識がスーッと消える話
「AI」と聞くだけで身構えてしまうあなたへ
それ、ちょっともったいないかもしれません
「AIってなんだか怖い」「使いこなせないからムリ」——そんな声、よく聞きます。でもそれ、あなたのせいじゃありません。
実を言うと、私も最初は“AI=ヤバいやつ”という印象しかありませんでした。
だって、AIというワードを初めて意識したのが、あの映画『ターミネーター』。
人類を滅ぼす未来を予測して、自らの意志で反乱を起こす“スカイネット”という人工知能。赤く光る目で無表情に迫ってくるアンドロイドに、私は完全に刷り込まれたんです。「AI、怖っ…!」って。

でも現実のAIは、銃も持ってないし、筋肉ムキムキでもありません。
暴走するどころか、むしろこっちの仕事を手伝ってくれる、気の利く相棒。
正しく使えば「I’ll be back(また戻ってくる)」じゃなくて、
「I’ll back you up(あなたを支える)」くらい、頼もしい存在なんです。
あれほど警戒していた私も、今ではすっかりAIの可能性に魅了され、ついには「生成AIパスポート」まで取得してしまったほど。苦手意識は、ちゃんと“使ってみる”だけで変わるんです。
この記事では、そんな“AIって苦手…”という気持ちがスーッと軽くなるような、視点とヒントをお届けします。
そもそも「AIって何?」から見直してみよう
難しく考えなくていい。もう使ってますよ
AIとは「Artificial Intelligence=人工知能」の略。人間のように学習したり判断したりするコンピュータのことを指します。
…と聞くと、「うわ、難しそう」と思うかもしれませんが、実はもう日常の中に入り込んでいます。
たとえば
- スマホの顔認証
- 地図アプリの到着予測
- SNSのおすすめ投稿
- ネットショッピングのレコメンド
これらはすべてAIの力。気づかないうちに、私たちはAIと日々関わっているんです。
生成AIって、いま話題の“しゃべれるAI”
最近よく耳にする「生成AI(ジェネレーティブAI)」は、テキストや画像、音声などを自動で“つくる”タイプのAI。
ChatGPTやGeminiのような会話型AIもここに含まれます。
雑談に付き合ってくれたり、仕事のアイデアを出してくれたり、文章のたたき台を作ってくれたり。使い方次第で、業務改善にもアイデア発想にも役立つ、柔軟で頼れるツールなんです。
苦手意識は「よく知らない」が原因かも
AIは「なんとなく怖い」ではなく「なんとなく知らない」
AIが怖く見えるのは、仕組みが見えづらいから。
でも実は、AIって“万能な頭脳”ではなく、「たくさんのデータから、パターンを見つけるのが得意なプログラム」に過ぎません。
- 自分の代わりに文章を書いてくれる
- 調べごとの手間を減らしてくれる
- アイデアの補助をしてくれる
- ネットショッピングのレコメンド
つまり、「自分がやりたいこと」を明確にさえできれば、AIはそこに向けて力を貸してくれます。
自転車と同じで、最初はふらついても、乗り方がわかれば目的地までぐっと早くたどり着けるようになります。
具体的に、どんな場面で使えるの?
広報の現場でも“プロンプト革命”が始まっている
いま、自治体や企業の広報担当者の間でも、生成AIを使った業務改善が少しずつ広がり始めています。
たとえば、ある自治体ではChatGPTを試験導入し、観光パンフレットの構成案や説明文のたたき台作成に活用。その際、「◯◯市の魅力を20代向けに紹介するキャッチコピーを5つ考えて」といったシンプルなプロンプトで、アイデアの“初速”を大幅に短縮できたという声も上がっています。
「プロンプト」とは、AIに指示を出すための文章のこと。
“こうしてほしい”を、やさしい言葉で伝えるだけで、AIは動き出します。難しいコードや専門用語は不要。「自分だったらこう伝えるかな」という自然な言葉でもAIには通じるんです。
(プロンプトについては今後もっと深掘りした記事をお届けしますね。)
そんな言うけどあるんじゃない?デメリット
もちろん、注意すべき点はあります。
簡単にメリットとデメリットを整理してみました。
メリット
- 時間短縮:たたき台やひな形を一瞬で用意
- 発想支援:アイデア出しの“壁破り”に
- 教育コスト削減:簡単な業務説明も任せられる
- 24時間いつでも使える
デメリット(だけど、怖がるほどじゃない)
- 出力内容の正確さには限界がある
→ 必ず“人の目”でチェックを - 使い方次第で差が出る
→ プロンプトの工夫がカギ - 依存しすぎると“考える力”が落ちるかも
→ あくまで「補助ツール」として使う
怖いのは「AIそのもの」ではなく、「任せすぎること」かもしれません。主役はあくまで、あなたです。
最後に——“怖い”が“たのもしい”に変わる瞬間を
最初は「敵」だと思っていたAIが、いつの間にか「味方」になってくれている。
映画『ターミネーター2』で、T-800が守ってくれる側になるあの安心感(それでもソワソワしますが)に、少し似ているかもしれません。AIは、怖がらずに試してみることで初めてその真価を発揮します。
完璧に使いこなす必要なんてありません。
まずは、“ちょっと面倒な業務”から、抜け出すために試してみてはいかがでしょう?

「I’ll back you up.」
——あなたの業務を、そっと支える相棒として。
生成AI、きっと思っているよりずっと、
身近で、やさしい存在です。
AIに関するお悩み事、愚痴、自慢、お気軽にどうぞ。