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2026.02.04

ブランドECが大切にする“買う前”の体験とは?

ブランドECが大切にする“買う前”の体験とは?

ECって、つい「売る場所」だと思われがちなんですが、僕の感覚だと “信頼を積み立てる装置” でもあります。
しかもこれ、売上より先に積み立てが始まります。どこで?——購入ボタンの“前”。もっと前。だいぶ前。

スペックは似てる。価格も大差ない。
それでも選ばれるブランドがある。なぜか。
答えはシンプルで、買う前に、もう好きになっているからです。今日はその話をします。
「世界観」とか「共感」とか、ふわっとした単語で終わらせずに、ちゃんと“設計の話”に落とします。

いまブランドECが戦っているのは「価格」じゃなくて「第一印象」だ

僕らが日々見ているECの戦場。
表面だけ見ると「値段」「機能」「送料無料」「ポイント」みたいな旗が立ってます。

でも実態は、もっと静かな勝負です。

  • そのブランドを見た瞬間、呼吸が合うか
  • 言葉が自分に向かって話しかけてくるか
  • 迷う時間が短くなるか

要するに、第一印象で“信頼”が起きるかどうか
これが起きると、比較が終わります。
比較が終わると、値引き合戦から降りられます。平和です。すごく平和。

「なんとなく好き」は、センスじゃなくて設計で作れる

「なんとなく好き」って、運と気分の話に見えますよね。
でも実際は、かなりロジカルです。

  • 見せ方(余白・導線・写真・言葉の温度)
  • 伝え方(背景・思想・使い方・選び方)
  • 迷わせなさ(情報の順番・比較のしやすさ・判断材料)

この3つが揃うと、人は安心して好きになれます。
好きって、無防備になれる場所にしか生まれないので。

世界観が“削られていく”問題を終わらせる:ヘッドレスコマース

ブランドECの相談で、よく耳にする声がこれです。

「世界観は作りたいんです。
でも、システムの制約で“できる範囲”に丸められていって…」

わかります。丸まるんですよ。世界観って、すぐ丸まる。
角が取れると、記憶にも残りにくくなる。これは痛い。

そこで効くのが ヘッドレスコマース です。

“見た目”と“中身”を切り分けると、表現が自由になる

ヘッドレスは、フロントとバックを分けます。

  • フロント(見た目・体験):世界観、コンテンツ、導線
  • バック(中身・基盤):受注、会員、在庫、決済など

GMOクラウドECは、この分離型の思想で構築できます。
つまり、「体験」を作る側が、体験に集中できる。
CMSと組み合わせて、読み物や特集を育てる設計も取りやすい。

速く変えられて、崩れにくい

フロントはトレンドに合わせて変えていく。
バックはクラウド型の仕組みとして、機能やセキュリティのアップデートを前提に運用していく。

変えるべき場所は速く。守るべき場所は堅く。
この分業ができると、ブランドは“息が長く”なります。

“買う前”を強くする。体験のデザイン5つの打ち手

ここから具体策です。
「いい話」で終わらせず、明日から手が動く形にします。

① 読み物は“おまけ”じゃない。買う前の主戦場だ

買う前のお客様は、商品より先に「暮らし」を買っています。
だから、ブログ・特集・読み物は、商品ページの横に置く飾りじゃない。
購買の理由を育てる場所です。

商品ページへ行く導線も、逆(商品→読み物)も、どちらも作る。
行ったり来たりできるブランドは強い。迷っている時間が“楽しい”に変わるから。

② レコメンドは「売る技術」じゃなくて「理解の演出」

レコメンドがハマったとき、人はこう思います。

「この店、私のことわかってる」

これが出た瞬間、値札の存在感が薄くなります。
AIレコメンドなどの仕組みを導入・連携して、提案の精度を上げる選択肢は現実的にあります。
ポイントは、売り込みじゃなく “選びやすさ”を提供すること。

③ 入口が増えるほど、体験は壊れやすい。だからAPIでつなぐ

SNS、アプリ、外部サービス。入口は増え続けます。
入口が増えるほど、ブランド体験は「別物」になりやすい。

ここで効くのが API連携
入口が違っても、同じ店に着地させる。
世界観に“時差”を作らない。これができると、ブランドが一枚岩になります。

④ OMOは「便利」の話じゃない。「不安を消す」話だ

OMOって“便利”の話に聞こえますが、僕は 不安を消す技術だと思っています。

  • 店舗で試して、ネットで買える
  • 店頭に在庫がなくても、その場で配送できる
  • どこで接点を持っても、話がつながる

この「話がつながる」が、めちゃくちゃ効きます。
お客様は、ブランドに置いていかれたくないので。

⑤ 顧客を“点”で見ない。線で見ると、言葉が変わる

データが統合されてくると、顧客理解が変わります。
点(1回の購入)ではなく線(流れ)で見られるようになる。

すると、メルマガやおすすめの言葉が変わります。
“売りたい言葉”じゃなく、“今この人が欲しい言葉”に寄っていく。
ここが、ファン化の分岐点です。

世界観は「安心」の上にしか立たない

世界観がどれだけ美しくても、最後に不安が勝つと終わります。

  • 個人情報、大丈夫?
  • 決済、止まらない?
  • 困ったとき、誰が助けてくれる?

GMOクラウドECは、ISMS取得などの取り組みを含め、セキュリティや運用の土台を重視しています。
さらに、専任担当者による支援やコンサル、運用代行など、状況に応じた支援メニューも用意されています。

ブランドECは、導入して終わりじゃない。
運用して育てて、はじめて“らしさ”が定着します。

「買う前」で、もう勝負は始まっている

ブランドECの勝負は、購入ボタンのところじゃありません。
その前に、すでに決まっていることが多い。

  • もう好きになっているか
  • もう信じているか
  • もう迷わなくていいと思えているか

だから“買う前”を設計する。
ヘッドレスで表現を妥協しない。
OMOでつなぎ目を消す。
データで顧客を線で理解する。

全部を一度にやる必要はありません。
まずは一つ、買う前の体験で「好き」を増やすところから始めましょう。

そして、その“好き”をちゃんと売上に変えていく。
その設計、僕らが一緒にやります。

※関連リンク:「GMOクラウドEC」公式サイト

この記事の著者

浦川 航平

浦川 航平 URAKAWA Kohei

株式会社 もずくとおはぎ 代表取締役 CEO

長崎県佐世保市出身。 経営者と芸術家。ふたつの顔を持つ男。

家具・プロダクトデザイナーから通販会社のダイレクトマーケッターを経て2012年にウェブ業界へ足を踏み入れ、2023年3月に独立。経営者の道へ。

「右脳」と「左脳」を自由に行き来する独自のスタイルで、戦略的なプロデュースと緻密なマネジメント、そして人の懐にスッと入る柔軟な人柄を武器に、数々のクライアントの本質的課題に切り込み、解決へと導いてきた。

2025年6月、「GMOクラウドEC」エバンジェリストに就任。
GMOメイクショップ株式会社との連携を通じて、EC領域のさらなる可能性を追求している。

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