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2025.07.25

ヘッドレスコマースとは何か?顧客体験を自由にデザインできる新常識

ヘッドレスコマースとは何か?顧客体験を自由にデザインできる新常識

ECが変わるときが来た

「もっと自由にデザインしたい」
「モバイルも、店舗も、SNSも…いろんな接点をうまくつなげたい」
日々ECの運営に携わるなかで、そんな気持ちになることはありませんか?

でも実際には、使っているパッケージの制約や運用の複雑さがネックになって、「やりたいけど、難しいよな…」と諦めてしまうケースも少なくありません。

そんな中で、いま注目されているのが「ヘッドレスコマース」という新しい考え方。
これは、ECサイトの構造を見直すことで、顧客体験をもっと柔軟に、自分たちらしく設計できるようにする手段なんです。

ヘッドレスコマースって?|いろんな接点を“つなぐ”新しい仕組み

“見た目”と“しくみ”を切り分けて考えるスタイル

ヘッドレスコマースとは、フロントエンド(=お客様が見る・触れる部分)と、バックエンド(=在庫管理、決済、会員管理などのしくみ部分)を切り離して、それぞれを別々に構築・運用できるスタイルのことです。

従来のECサイトは「見た目も中身もすべてが一体型」。
何かを変更したいときは、デザインもシステムもセットで動かす必要がありました。

でもヘッドレスコマースなら、見た目は好きな技術で自由にデザインしつつ、中身はAPIで連携して必要なデータを引っ張ってくるということが可能になります。

この「分けて作れる自由さ」が、サイト運営者にとってはとても大きなメリットなんです。

たとえば、こんな“つなぎ方”ができます

  • WebサイトはReactやNuxt.jsでスピーディに開発
  • アプリやLINE、SNSと連携してフロント側の接点を広げる
  • 実店舗のPOSシステムや在庫とリアルタイム連携
  • デジタルサイネージやIoT端末ともAPIで接続

こういった接点を“中身(=バックエンド)”はそのままで、フロントを目的に合わせて自由に作り変えられるのが、ヘッドレスコマースの強みです。

「自由にデザインできる」だけじゃない、大事なポイント

もうひとつ注目したいのが、フロントの開発スピードや柔軟性が格段に上がるという点です。

  • 季節キャンペーンで一時的なUIを導入したい
  • 特定ユーザー向けの画面を出し分けたい
  • A/Bテストを高速で回したい

といったときも、ヘッドレスコマースの構成ならバックエンドに影響を与えず、スピーディにトライ&エラーができるようになります。

さらに、スマホ・PC・アプリなど、複数チャネルでの一貫した顧客体験も実現しやすくなります。

つまり、ヘッドレスコマースとは「設計の自由を取り戻す」構造

これまでのEC構築は、テンプレートの制約が多く、「やりたいことができない」「実現までに時間がかかる」などのもどかしさがありました。

でもヘッドレスコマースなら、“どんな場所で、どんな風に体験してもらうか”を、ゼロから自分たちで描ける
これまでできなかったことが、ぐっと身近に、現実的にできるようになるんです。

こんな取り組みも|“伝わりにくさ”を体験でカバーした海外ブランドの話

ある海外のファッションブランドも、同じような課題を抱えていました。
オンラインで商品を見せても、「触れられない」「質感がわからない」「サイズ感が不安」といった理由で、購入に結びつきづらかったのです。

そこで彼らが選んだのは、ヘッドレスコマースによるAR(拡張現実)と3Dモデリングの導入
ユーザーは自宅にいながら、スマホで商品を立体的に確認できるようになりました。

結果はというと

  • ARで商品を体験した人の65%が購入に至った
  • 3D機能を見た人の購入率も27%アップ

※これらの数値は、ブランドが自社で行った調査結果に基づくものです。

体験をきちんと設計すれば、オンラインでも“伝わる”ということが実証されたわけです。
そしてそれを可能にしたのが、フロントとバックエンドを柔軟につなげられるヘッドレスコマースの構造でした。

GMOクラウドECなら、自由な設計もムリなく始められる

じゃあ、自分たちのECでも同じような取り組みができるのか?
そう思った方にぜひ知ってほしいのが、「GMOクラウドEC」です。

このサービスは、ヘッドレスコマースにぴったりなAPI設計がされていて、自由にデザインや機能を組み合わせながら、自社らしいECをつくることができます。

たとえば

  • フロントエンドは自由に設計(ReactやNuxtなどもOK)
  • 会員ランクやロイヤルティプログラムの組み込みも柔軟に
  • AIレコメンドやチャットボットなどの外部AIサービスとも、API連携によって柔軟に対応可能
  • ネットスーパーのような複雑な配送設定や、サブスクにも対応
  • セキュリティ面も3Dセキュアや多要素認証でしっかりサポート

そして何より、「技術に強くないから不安…」という方でも始めやすいように、導入や運用のサポート体制が整っているのが大きな安心ポイントです。

「やりたいことはあるけど、どう進めていいかわからない」
そんな時こそ、一度相談してみてほしいなと思います。
話す中で、自社に合った“ちょうどいい始め方”が見つかるかもしれません。

やりたいECを、ちゃんと形にしていこう

ヘッドレスコマースは、決して「最先端の企業だけが使うもの」ではありません。
むしろ、“もっとこうしたい”という想いを持つチームこそが、一番うまく活用できる手段だと私は思っています。

誰かのECではなく、自分たちのECを。
テンプレートからはみ出すからこそ生まれる、ユーザーとの心地よい接点を。

その第一歩として、GMOクラウドECを選んでもらえたらうれしいです。

※関連リンク:「GMOクラウドEC」公式サイト

この記事の著者

浦川航平

浦川 航平 URAKAWA Kohei

株式会社 もずくとおはぎ 代表取締役 CEO

長崎県佐世保市出身。 経営者と芸術家。ふたつの顔を持つ男。

家具・プロダクトデザイナーから通販会社のダイレクトマーケッターを経て2012年にウェブ業界へ足を踏み入れ、2023年3月に独立。経営者の道へ。

「右脳」と「左脳」を自由に行き来する独自のスタイルで、戦略的なプロデュースと緻密なマネジメント、そして人の懐にスッと入る柔軟な人柄を武器に、数々のクライアントの本質的課題に切り込み、解決へと導いてきた。

2025年6月、「GMOクラウドEC」エバンジェリストに就任。
GMOメイクショップ株式会社との連携を通じて、EC領域のさらなる可能性を追求している。

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