営業なのに、何をしているか説明するのがむずかしい仕事です
最初に誤解されるのは、いつも社名です
初めて訪問するお客様の前で名刺を出すと、だいたい一拍、間が空きます。
「株式会社もずくとおはぎと申します」と名乗ると、返ってくるのは
「えっ、お弁当屋さん?」「もずく?」という一言。
実際に、「ウチは別のお弁当屋さんが来てるし」と言われたこともあります。
事情を説明して会社案内をお渡しすると、今度はその社名、ネコの名前なんですね」と気づかれてにっこり。
そこから、なぜか猫の話で盛り上がる。
仕事の話をする前に、場がふっと緩む。
もずくとおはぎの営業は、だいたいいつもこんな始まりかな。
よく言われます。「で、何をやってる会社なんですか?」
少し話が進むと、よく聞かれます。
「で、何をやってる会社なんですか?」と。
正直、ここがむずかしい。
Web制作です、と言えば終わる話なのですが、それだけだと何か違う。
なぜなら、その日その場で話している内容が、毎回少しずつ違うからです。
デザインの話をしていると思えば、組織の話になり、気づけば採用や広報の話をしていることもあります。
だから説明しようとすると、どうしても長くなってしまうのです。
説明しようとすると、だいたい話がズレていきます
「最近、何に困ってます?」「〇〇に困ってませんか」と聞くと、返ってくるのは
「困ってるというほどでもないんだけど」というフワッとした答え。
もずくとおはぎでは、そのフワッとした状態を大事にします。
「それで大丈夫ですよ」とお伝えして、話を続ける。
すると、
「あ、たぶんここですよね」と思うポイントが見えてくる。
スタートはいつもフワッとした会話なので話がズレていき、最後はお互い納得する着地点に落ち着くんですよね。
実は、会いたい人が多すぎるだけなんです
私たちは、特定の方だけに会いたいわけではありません。
営業、広報、開発、採用、技術。
どの立場の話も、それぞれに意味があると思っています。
立場が違えば、見えている景色も違う。
その違いが重なったときに、ようやく全体の輪郭が見えてくることがあるのです。
だから私たちは、おひとりの話を聞きに行くのではなく、いろんな声を集めに行くような感覚で面談しています。
会いたい人が多いのは、話を広げたいからではなく、ちゃんと前に進む形を見つけたいから。
そうして話を重ねた先で、最後にぽつっとこぼれるひと言が!
話し終わる頃に、言われたひと言
面談が終わる頃、ぽつっと言われたことがあります。
「もっと早く出会いたかったです」。
不思議なのは、その言葉をいただく場面では、こちらが何か特別な提案をしているわけでも、目新しいサービスを説明しているわけでもないことです。
これまでの経緯や、うまくいかなかったこと、「実はちょっと気になっていること」を聞いているだけです。
それが、話しているうちに
「それって、こういう構造かもしれませんね」
「ここ、少し整理できそうですね」
と、輪郭が見えてくる瞬間がある。
その瞬間に、お客様の表情がふっと変わるのです。
あとから振り返ると、
「悩みは前からあったけど、どうすればよいか分からなかった」
「解決は難しいだろうと思って放置していた」と。
だからこそ、「もっと早く」という言葉が出てくるのだと思います。
もずくとおはぎの営業は、話しながら一緒に考え、「これなら前に進めそうですね」と思える地点を見つける。
私たちは、話しながら輪郭を一緒に描いていきます。
だから説明がむずかしい。
でも、その曖昧さごと、面白がってもらえたら嬉しいなって思います。



