“考えぬいた感覚”が、ロゴをつくる。
感覚だけに頼らない理由
ロゴのデザインには、「センス」や「直感」が大事だと思われがちです。
たしかに、第一印象の美しさや、感覚的なバランスの良さは欠かせません。
でも、感覚だけに頼ってしまうと、あとから「なぜこの形なのか」を語れなくなる。
線の太さや角度、文字の配置や余白のとり方──
それらひとつひとつに意味を持たせなければ、形はただの印象に留まってしまいます。
伝わるロゴには、必ず考え尽くされた設計があると言えるでしょう。
偶然ではなく、必然の美しさへ
印象に残るロゴは、見たときに「整っている」と感じられるものが多いです。
それは偶然ではなく、裏側にある“見えないルール”が、静かに機能しているから。
たとえば、私はロゴ制作に「黄金比(1:1.618…)」をよく用います。
自然界や建築、美術にも見られるこの比率は、人が本能的に「美しい」と感じるバランスです。

円や四角、文字の位置関係などを黄金比で設計することで、目にした瞬間に違和感なく伝わり、印象がすっと残る。
そうした美しさは、仕組まれたものだと考えています。
設計されたロゴは、長く使われる
ロゴは、長く使われることを前提に設計するもの。
数年後に古く見えたり、別の媒体で使ったときにバランスが崩れてしまっては、意味がありません。
たとえば、「線の太さは〇〇px」「角の丸みは直径の20%」「余白は高さの1.5倍」など、数値としてルールがあることで、誰が扱っても形がブレず、信頼を積み重ねていける。
こうした“設計としての根拠”があることで、ロゴの造形には「耐久性」が宿ります。
「かたち」には、理由がある
ひと目で見たロゴの印象が、なぜかずっと残っている。
そんな感覚をつくりたいんです。
ただ“美しい”だけでは、印象には残りません。
「いいな」と感じたその一瞬の裏側に、どれだけの意図と構造があるか。
考え抜かれた造形は、見る人の記憶に静かに残っていきます。
その一瞬の印象を、理由あるものにするために、「考え抜かれた感覚」を込めることが重要ですね。
ロゴ制作に関するお悩みなどございましたら、お気軽にご相談ください!