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2026.03.27

挑戦の先に生まれた作品 - HANAMICHI

挑戦の先に生まれた作品 - HANAMICHI

こんにちは。広報の河野です。

ichirinの代表的な作品のひとつに 「gift_rose_multi」があります。

隣り合う2本の薔薇が、それぞれのスピードで咲き誇り、朽ちていく作品です。

この作品では、 すでに染色された花を使用しています。

ある時浦川が、こう問いかけました。

「花の染色から、自分たちでできないだろうか?」

花の染色、やってみよう。

まずは調査から。

花はどうやって染まるのか。
どんな染料を使うのか。
花に負担はないのか。

染料の種類を調べ、花用の染色液を購入。
メンバーそれぞれが染めてみたい花を選び、いざ実験へ。

まず、染める前に花を一度水から出して、軽く脱水状態をつくりました。

そうすると、染料を吸い上げやすくなるそうです。

そして、茎の切り方。
断面の角度で吸い上げ方が変わる。

……が、そう簡単にはいきません。

色がうまく入らない。
ムラになる。
思ったより時間がかかる。
まったく違う場所が染まる。

きれいに染まるまでの道のりは、なかなかに遠いものでした。

きれいに染めるための“コツ”

実際に試してみると、染料の濃度もとても重要でした。
ほんの少しの違いで、 印象がまったく変わります。

そして何より、 花によって染まり方が違うということ。

同じ薔薇でも、 染まる早さも、色の広がりも違う。

生き物を扱っているのだと、 あらためて実感する瞬間でした。

そして、生まれた「HANAMICHI」

実際に花を染めてみてわかったのは、想像以上に難しいということ。

色の入り方は読めない。
花への負荷も大きい。
管理も繊細。

“きれいに染める”ことが、どれだけ繊細で大変な作業かを知りました。

そして、この挑戦の中で生まれた作品が「HANAMICHI_rose_black-red_2024」です。

あの瞬間にしか生まれなかった一輪の花。

染色ゆえに早く散っていく姿。
まるで、その儚さを閉じ込めたようです。

挑戦の先にあったこの一輪も、ichirinの歩みのひとつとして、大切な作品となりました。

あのときの色や、散っていくまでの時間も含めて、作品の奥に静かに息づいています。

この記事の著者

河野 尋美

河野 尋美 KONO Hiromi

株式会社 もずくとおはぎ PR Manager

どんな場所にもすっとなじみ、場の空気をやわらかく整える。
多様なプロジェクトを渡り歩き、言葉にならないニュアンスをすくい上げ、カタチにする感覚は抜群。

人と人の間に立つことが自然で、気づけばつながりの中心に彼女がいる。

PRという役割に、静かな熱としなやかな視点を添えて、今日も組織の”らしさ”を社会へ届けている。

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