あなたに最適な「AIの入り口」はどこ?職種別・業界別ヒント集
生成AIを使いこなしてる人って、必ずしも“センスがある人”ばかりではないんですよね。
ただ、雑務を雑務のまま放置しない。それだけで差がつきやすいことが多いです。AIの入口は、思っているより近い。あなたのデスクの上に、だいたい転がってます。
この記事では、職種別・業界別に「刺さりやすい一手」を集めました。
まずは1つだけ、軽く試してみてください。うまくいくと、仕事が少し静かになります(いい意味で)。
AIの入口は「派手さ」より「毎日くる面倒」から選ぶのが無難

入口を決める合言葉は「繰り返し・時間泥棒・判断迷子」
生成AI(AI)で業務改善を狙うなら、まずはこの3つに当てるのが安全です。
- 繰り返し:毎日/毎週、似た作業が発生している
- 時間泥棒:気づくと時間が溶けている
- 判断迷子:ルールはあるのに、人によって答えがブレる
ここに当てると「効いてる感じ」が出やすいです。逆に、いきなり“AI導入プロジェクト”にすると、立派な言葉だけが先に育つこともあります。
最初の型は2択:文章系か、まとめ系
入口は難しく考えなくても大丈夫です。だいたい次のどちらかから入ると、手触りがつかめます。
- 文章系:メール、提案、求人、説明文、SNS、FAQ
- まとめ系:議事録、要約、比較、論点整理、チェックリスト
議事録が“記録”というより“供養”になってること、たまにあります。成仏させましょう。
生成AIは「ゼロから天才」より、「散らかった情報を整える」のが得意な傾向が強いです。現場向きと言われる理由は、ここにあります。
職種別:まず当てるならここ(最短で効きやすいところ)
営業:提案の“前”をAIに少し任せる
営業の時間って、商談中より“周辺作業”で溶けがちです。
- ヒアリング項目の作成(業界別テンプレ化)
- 提案骨子(課題→打ち手→効果)
- お礼・フォロー文の複数案
商談の前後って、なぜか“細かいタスク”が増殖しませんか。確認、調整、共有、追記…。だからこそ、型が作れるところからAIに渡すのが手堅いです。
プロンプト例:
「この業界の担当者が社内で反対されやすい点を5つ。先回りの説明もセットで」
——“揉める”のは、わりと人間の仕様です。先回りの一文があるだけで、しんどさが減りやすいです。
マーケ/広報:「ネタ不足」より「整ってない」問題に効く
「発信できない」は、ネタがないというより“整ってない”ケースも多いです。
- 記事リライト(検索意図寄せ、読みやすさ調整)
- タイトル/見出し案の量産
- SNS投稿をトーン違いで作る(硬め/標準/軽め)
「何書けばいい?」の答え、だいたい“もう書いてる”んですよね。埋もれてるだけで。
プロンプト例:
「この文章を準顕在層向けに。専門用語は減らし、明るくハキハキ、ただし軽すぎない」
発信の熱量はそのままに、伝わり方だけ整える
——この使い方、わりと当たりやすいです。
バックオフィス(人事・総務・経理):社内文章の“翻訳係”として使う
ここは業務改善が出やすい宝庫です。地味だけど効きます。
- 規程・手順書を“誰でも理解版”に変換
- 社内問い合わせの回答テンプレ化
- 面談メモの整理、評価コメントの下書き
「規程は読んでね(※読まれてない)」のループ、よくあります。読まれる形に直すと、急に平和になります。
プロンプト例:
「この規程を“迷う順”にQ&A化。例も入れて、現場でそのまま使える形に」
——“丁寧だけど伝わらない文章”は、想像以上に発生します。ここを整えるだけでも、問い合わせが減ることが多いです。
制作/ディレクション:ラフを早くして、判断に時間を残す
AIは制作の“たたき台係”に向いています。人間は判断役、という分業がしやすいです。
- サイト構成案、要件整理
- コピー方向性(硬派/情緒/ユーモア)
- ヒアリング不足質問の洗い出し
会議で「方向性は合ってます」と言われた瞬間が一番こわい、ってことありませんか。合ってる“方向性”、どの方向でしょうね…?
プロンプト例:
「目的とターゲットから、TOPで伝える優先順位を3段階で。理由も添えて」
——叩き台が早く出ると、「何を決める会議か」が見えやすくなります。
業界別:成果が出やすい“入口スポット”
小売・EC:商品説明と販促の“量と統一感”に効く
- 商品説明文の整備(表現のブレを減らす)
- レビュー要約→訴求抽出
- キャンペーン案のたたき台
商品説明が“メーカー資料の写経”になってるケース、あります。悪くないけど刺さらない。刺さる言葉に変換しましょう。
文章の質が売上に直結しやすいので、比較的成果が見えやすい領域です。
製造・BtoB:要件整理で手戻りを減らしやすい
- 要件メモの整理、抜け漏れの洗い出し
- 見積条件のチェックリスト化
- 技術説明の“営業が話せる日本語化”
「仕様はこのスレッド見て」と渡されたら、チャットが100件。はい、宝探しの開幕です。
「分かる人だけ分かればいい文章」は、後で揉めやすいので、早めに整えておくと安心です。
医療・介護:共有の負担を軽くするところから
- 申し送りの要約、記録の整理
- 家族向け説明のわかりやすい言い換え
- 研修資料の叩き台
忙しいほど、情報が“口頭の伝説”として受け継がれがちです。文字にすると、救われる人が増えます。
※個人情報は入れずに。AIに渡すのは“型”までで、具体の中身は人が守る——この線引きが安心です。
メリット・デメリットと、失敗しにくい進め方

メリット:「作る」より「整える」で効きやすい
- 下書きが速くなることが多い
- ばらつきが減る(品質が均一化しやすい)
- まとめ直しに強い(要約・比較・構造化)
人間は「整える」を後回しにして「焦る」を先にやりがちです。焦りだけ最新型、みたいな日もあります。
生成AIは“整頓”が得意。人間は“こだわって散らかす”のが得意。ありがとう。いいコンビです。
デメリット:入口を間違えると「便利そう」で止まりやすい
- いきなり全社導入を考えて重くなる
- 目的が曖昧で使い道迷子になる
- ルール未整備で現場が触れない
「AI導入したいです」と言った瞬間に会議が増える現象、たまに起きます。減らしたいのに増える。なんで。
対策はシンプルで、1職種×1タスクでまず3日くらい試すのがおすすめです。良ければテンプレ化。合わなければ別のタスクへ。
軽く回すのが正解に近いです。
あなたの「AIの入口」は、いま一番“面倒な作業”の隣にある
生成AIを業務改善に活かす最短ルートは、地味な面倒を減らすことから始めること。
- 3日運用して、使える形に固定する
- 繰り返し作業を1つ選ぶ
- 文章系/まとめ系のどちらかで試す

「うちはどこが入口になりそう?」を棚卸ししたい方は、職種といま一番しんどい作業を1つだけ書き出してみてください。
AIに関するお悩み事、愚痴、自慢、お気軽にどうぞ。



