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2025.10.03

“AIに任せたら危険”?よくある誤解とその向き合い方

“AIに任せたら危険”?よくある誤解とその向き合い方

AIは「魔法のランプ」?誤解されやすいその正体

AIって、まるで“魔法のランプ”。ランプをこすればジーニーが出てきて、お願いを叶えてくれる。でも頼み方を間違えると、「あれ、そうじゃないんだけど?」みたいな答えが返ってくる。

実際のAIも、魔法の万能ツールではありません。けれど“お願いの仕方次第で化ける存在”。今回はAIにまつわるよくある誤解を3つ取り上げて、イメージしやすいシーンとともに解きほぐしていきます。

誤解その1|AIは人間の仕事を奪う存在なのか

「AIに仕事を取られる」――よく聞くフレーズです。でも実際のところ、AIが得意なのは“段取り”。料理でいえば、材料を一気に切って並べてくれる人のようなモノ。だからシェフ(=人間)は、味つけや盛りつけに集中できるんです。

イメージしてみてください

  • 会議が終わった瞬間に議事録が届く
    これまで数時間かかっていた文字起こしや要約が、AIなら数分。人は「何を決めるか」に集中でき、議論が前に進むスピードも上がります。
  • 資料の下ごしらえはAIにおまかせ
    提案用の基礎データ集めに半日かかっていたのが、AIなら一瞬。そこから先の「どう打ち出すか」は人間の腕の見せどころです。
  • 発想の壁打ち相手として
    ルーティンを任せるだけでなく、「こんな方向性どう?」とAIに聞いてみると、自分では考えなかった切り口が返ってくる。そこからアイデアが広がっていくのも面白い体験です。

誤解その2|AIは信用ならない存在なのか

AIはときどき“自信満々で勘違い”します。これは「嘘をついている」というより、誰かが「絶対こうだよ!」と断言してるけど、後で調べたらちょっと違ってた、みたいな感じ。

だからこそ、受け取るときは「へぇ、そうなんだ」と一度受け止めつつ、「ほんとかな?」と軽く確かめれば十分。最後に人間が見て直せば、むしろ頼れるパートナーになります。

イメージしてみてください

  • キャッチコピー会議が盛り上がる
    AIが少しズレたコピーを提案してきて、思わず笑いが起きる。でもそこから「逆にこうしたらどう?」と議論が広がって、新しい表現にたどりつく。
  • プレゼン資料の骨組みを一瞬で
    粗削りな部分はあるけど、叩き台としては十分。人間が肉付けすれば完成が一気に早まります。
  • “突拍子もない案”が突破口に
    AIが放り込んでくる唐突なアイデアに「それはない」とツッコミを入れつつ、「でも少し形を変えたらアリかも」と可能性が広がっていく。

誤解その3|AIを使うには難しいスキルが必要なのか

「専門知識がないと使えないんでしょ?」と思っている人も少なくありません。でも、実際はその逆。必要なのは呪文じゃなくて“伝え方”です。

AIはとにかく指示に忠実。だから「SNS投稿を考えて」みたいにふわっとしたお願いをすると、ふわっとした答えしか返ってきません。でも「20代女性が共感できる夏コスメの紹介を、カジュアルに短文で3つ」と伝えれば、まるで即戦力みたいな答えを返してくれるんです。

イメージしてみてください

  • SNS担当の強い味方に
    ざっくりお願いするとズレるけど、具体的に伝えれば使えそうなアイデアがズラッと並ぶ。
  • 営業メールのたたきを即座に生成
    「初回限定キャンペーンのお知らせを短く」と頼むだけで下書きが完成。あとは人間がちょっと整えれば即配信OK。
  • 新人研修の資料づくりもサポート
    「1年目向けにわかりやすいビジネスマナーをまとめて」と頼むと、すぐに叩き台が出てくる。ゼロから作るより、よっぽど楽に進められる。

最後に——AIを味方につけて仕事を進化させよう

AIは“万能の魔法”ではありません。でも、正しくお願いすれば確実に力を貸してくれます。誤解をほどいて向き合えば、業務改善もアイデア創出も、そして戦略づくりのヒントさえもAIから得られるようになります。

私自身、AIと一緒に仕事をしていると「張り切り過ぎて暴走してるじゃん」と思う瞬間がよくあります。真面目な顔(実際AIの顔は見たことありませんが)でズレたことを言ったり、思いがけないひらめきをくれたり。そのたびに「やっぱり面白い存在だなぁ」と感じるんです。

きっとみなさんも、AIと付き合っていくうちに「頼れる同僚がひとり増えた」くらいの感覚を覚えるはず。そう思えたら、もうAIは“遠い存在”ではなく、必要な時に呼び出すと現れる“あなただけのジーニー”になっているはずです。

AIに関するお悩み事、愚痴、自慢、お気軽にどうぞ。

この記事の著者

波戸本 奈津

波戸本 奈津 HATOMOTO Natsu

株式会社 もずくとおはぎ COO

まるで呼吸をするかのように繰り出されるきめ細やかな気配りと先回り。
研ぎ澄まされた解読力で瞬時に本質を見抜き、最適な道筋を描き出す。

洗練された所作と、常に「面白い」を携えた感性は、チームに余裕と品格をもたらす。
その存在は羅針盤となり、組織の歩みを確かな成長へと導いている。

2025年6月、生成AIパスポートGoogle Prompting Essentialsを取得
AIへの探究は、彼女の羅針盤をさらに磨き上げ、組織の未来に新しい道筋を照らしている。

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