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これは、私たちの頭の中から、技術や知識、芸術や価値観を言葉で編み出すブログです。

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2025.09.12

右脳と左脳の間に在るもの

右脳と左脳の間に在るもの

日常で脳ミソの活動を感じたことは?

一般的に右脳は直感、感情、芸術性、非言語的な思考を司ると言われています。

時には言葉にならない「ひらめき」や「気づき」として出現。モノゴトの全体像を捉えたり、ディテールにエッセンスを加えることをことを可能にします。

一方、左脳は論理、分析、言語、数学などの詳細な処理を担当。

それは、言葉の意味を理解したり、文章を構成したり、計算を行って因果関係を見出すことに優れています。

モノゴトを段階的に解決していくためのプロセスを構築し、具体的な計画や戦略を立てる上で不可欠です。

そして、ここで私が遭遇する4タイプの人たち。

左脳偏重型:自分のことを論理タイプだと捉えていて、感覚側のことに苦手意識がある

言いがちなこと

『いやー、クリエイティブのセンスがないんですー』

『芸術はよく分からないんですー』

右脳偏重型:自分のことを感覚タイプだと捉えていて、論理側のことに苦手意識がある

言いがちなこと

『細かいことはよく分からないんだけどさー』

『上手く説明はできないんだけど、何かいいよねー』

掛け合わせ願望型:左右どちらかに偏りを感じつつも、何とか掛け合わせて活かしたいと思っている。

言いがちなこと

『感覚をうまく言葉にできたらいいんだけどねー』

『理解はできるけど、面白みに欠けるんだよなー』

素通り型:特に意識もしてなく、日常の出来事を脳ミソと意識的に紐づけていない

言いがちなこと

『ふーん』

--何かもったいなくないですか?

いつの間にか、私の左右の脳ミソはオートミーティングモードに

株式会社もずくとおはぎ。

左右の脳ミソを言い換えた社名にしてしまったため、私は日常からその存在を意識せざるを得ません。

と言うか、実際にはもう“意識している”というより、“勝手に働いている”感覚に近いので、厳密に言えば、「かつては意識していたけど、今は無意識」という表現が正しいです。

右脳と左脳お互いにそれぞれの得意技を自然と引き出すスイッチのようなものが、自分の中で勝手に作動するようになってしまったんです。

たとえば誰かと話していて、ふとインスピレーションが湧いた瞬間、 「お!今の気づき、ちょっと面白いぞ」と右脳が反応、即座に左脳がそれを整理・言語化しはじめる。あるいは逆に、目の前の状況を論理的に分解していたら、急に「いや、それじゃ届かないな」と左脳が察知して、 右脳に向かって「ここは“感じる”の出番だぞ」とバトンを渡す。

まるで、脳の中に二人の担当者がいて、「今はオレがやる」「いや、ここは任せた」「いやいや、こっちからいこう」、時には「お前、引っ込んどけよ」みたいに勝手に会議をしてる。私はそのやりとりを、ただ横で聞いているような感覚です。

もはや「意識して右脳を使おう」「ここは左脳で処理しよう」なんて考えることはほとんどなく、 勝手に始まって、勝手に終わっている。

『オートミーティングモード』とでも呼ぶべき状態。

めちゃ楽です。

--『え?この人、何言ってるの?』とか思ってます?

単独プレイだと、脳ミソは本領発揮できない

まぁ、どっちかだけじゃ、大したことできないですから。

 ※私の話です
 ※歴史に名を刻む天才たちの悪口ではありません

右脳だけで突っ走ると、浮かんだアイデアをどう形にするか分からない。左脳だけで考え続けると、心が動かないから人にも響かない。どちらかが欠けると循環は止まる。循環が止まると熱量も消える。

だから大切なのは、どっちが得意かを見極めることではなく、どっちも使える状態に自分を慣らしていくこと。

もし、「感覚派」だと思っているなら、言語化や構造化を少しだけ意識して、行動に取り入れてみる。「理論派」だと思っているなら、感情の揺らぎや身体感覚に目を向けてみる。

自分が得意な側を軸にしつつ、もう片方を意識的に呼び込む習慣を持つ。それだけで、アイデアは前より遠く深くまで届くし、大切な人との関係性も少しずつ変わってきます。

右脳で感じて、左脳で考える。

左脳で構造化して、右脳で共感をつくる。

どちらが先でもよくて、大事なのは「往復できる脳ミソ」にしておくこと。

私自身、そういう往復を日々ゆるやかに鍛えている感覚があります。

でもそれはトレーニングというより、コンディショニング。

特別な才能じゃなくて、たぶん誰でも育てられる回路の話なんです。

--そろそろ、身近な感じになってきましたか?

右脳と左脳の間に在るものとは

日々、左右の往復を繰り返していると、その間には何があるんだろうと興味がわき、気づけばその景色をずっと覗き込んでいます。

その間にこそ、一番おもしろいものが転がっているような気がして。

たとえば、ふと浮かんだアイデアが構造的に組み立てられてプロジェクトになる瞬間。

あるいは、ロジックで見通しを立てていたのに、最後は「なんかこっちの方がしっくりくる」で決断するような場面。

人との関係もそう。

言葉を理解する左脳と、表情や空気を感じる右脳。どちらかだけじゃ伝わらないけど、どちらも働いてるとき、そこに共感や気配が立ち上がってくる。

それは単なる計算や感覚じゃなくて、両者がぶつかって、混ざって、化ける場所。論理だけでもなく、感覚だけでもない。「なぜか伝わる」「ちゃんと動く」ってやつです。

そう考えると、右脳と左脳が交差した場所には、“新しい意味や価値”が生まれるための余白があり、化学反応が起きる接点なんじゃないか。

だから、ここに着地させるように往復を繰り返す。

アウトプットには温度が宿り、この“あいだ”で起こることこそが、創造。

自分が「生きてる」って実感できる場所なのかもしれません。

右脳と左脳の間に在るものとは
次の自分なのかも。

この記事の著者

浦川 航平

浦川 航平 URAKAWA Kohei

株式会社 もずくとおはぎ 代表取締役 CEO

長崎県佐世保市出身。 経営者と芸術家。ふたつの顔を持つ男。

家具・プロダクトデザイナーから通販会社のダイレクトマーケッターを経て2012年にウェブ業界へ足を踏み入れ、2023年3月に独立。経営者の道へ。

「右脳」と「左脳」を自由に行き来する独自のスタイルで、戦略的なプロデュースと緻密なマネジメント、そして人の懐にスッと入る柔軟な人柄を武器に、数々のクライアントの本質的課題に切り込み、解決へと導いてきた。

2025年6月、「GMOクラウドEC」エバンジェリストに就任。
GMOメイクショップ株式会社との連携を通じて、EC領域のさらなる可能性を追求している。

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