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2025.11.28

個展レポートvol.1:はじまりの佐世保

個展レポートvol.1:はじまりの佐世保

こんにちは!広報担当の河野です。

ichirin はこれまで、佐世保・福岡・銀座で3回の個展を開催してきました。
展示を重ねるごとに作品の表現方法が変化し、“一輪の花が語る世界”は少しずつ深化しています。

今回から3回にわたり、各個展を振り返りながら、ichirin がどのように進化してきたのかをお届けしていきたいと思います。

第1回は、はじまりとなった 佐世保個展について、お話します。

Kohei Urakawa ichirin SOLO EXHIBITION vol.1『ピークとは? ~Is it okay to set a peak?』

2023.2.25~3.12

佐世保は浦川の出身地。
馴染みのある土地で、初めて “ichirin” を展示できたことは、作品づくりと同じくらい大きな意味がありました。

この頃は株式会社もずくとおはぎが5人体制になって間もない時期で、ichirinをどのように展開していくかを全員で考えるきっかけにもなりました。

『ピークとは? ~Is it okay to set a peak?』

このテーマは、新しい道を歩もうとしている私たち自身にとってもとても重要な意味を持っていたように思います。

@gallery1413(長崎県佐世保市)

会場となった gallery1413 は、浦川の友人のご縁でお借りした空間です。

人とのつながりから生まれたこの機会が、ichirin の初個展を支えてくれました。

この時に展示したのは、インスタレーションと額装の作品。

グレートーンを基調とした静かな空間で、木のカウンターや柔らかい光が作品を引き立ててくれる空間でした。
落ち着いた雰囲気の中で、来場者の方々も心ゆくまでじっくりと作品を楽しんでいただけたと思います。

地元紙が届けてくれた、ichirin の第一歩

佐世保個展では、地元のフリーペーパーから取材を受け、作品の背景や「一輪に人生を見る」という世界観について紙面で紹介していただきました。

はじめての個展が、 こうして地元の方々にも広がっていったことは、浦川にとっても印象深い出来事でした。

見えてきた課題──初個展で感じたこと

ichirin にとって初となった佐世保個展を終え、さまざまな学びと課題が見えてきました。

・作品展示

同じ額装作品でも、出力方法の違いによって印象が大きく変わって見えること。
また、連作をどう魅せるかという点も課題に感じました。

インスタレーションでは、展示期間中の“花の移り変わり”をどう管理するかも重要で、空調や水やりなどを考慮しながら、花の状態を保つための調整が必要でした。

世界観をより効果的に届けるための表現方法を探っていくべきだと実感しました。

・来場者への対応

来場者が世界観にじっくり浸れる導線づくりも、初個展ならではの学びでした。
入口から作品へ、作品から次の展示へ──
自然に視線が流れるように空間を整え、静かに作品に向き合える時間をつくることも大事なことだとわかりました。

・告知

集客の難しさ。
初めての個展は、正直告知という告知ができていませんでした。
個展をどう知ってもらい、どう来場へつなげるか。
SNSでの発信方法、声掛け、地元の方への案内など、多くの工夫が必要だったことを実感しました。

初個展でのこれらの気づきが、この後の福岡・銀座個展につながる、大切な学びとなりました。

おまけ

5人全員で会場へ行ったことも、大切な思い出!
佐世保バーガーを美味しくいただきながら、わいわいがやがやと今後の話をしていたことが懐かしいです。

顔ハメを楽しむ波戸本と九十九島に想いを馳せる浦川。

次回は2回目の個展レポート@福岡をお届けします。お楽しみに!

関連リンク:@gallery1413

この記事の著者

河野 尋美

河野 尋美 KONO Hiromi

株式会社 もずくとおはぎ PR Manager

どんな場所にもすっとなじみ、場の空気をやわらかく整える。
多様なプロジェクトを渡り歩き、言葉にならないニュアンスをすくい上げ、カタチにする感覚は抜群。

人と人の間に立つことが自然で、気づけばつながりの中心に彼女がいる。

PRという役割に、静かな熱としなやかな視点を添えて、今日も組織の”らしさ”を社会へ届けている。

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