組織開発を“イベント”で終わらせないために、プロダクトにした
組織開発って、だいたい良い時間になります。
盛り上がる。気づきもある。空気も良くなる。
でも翌週、普通に元に戻る。
あの“いい時間”は、だいたい「いい思い出」になる。
(思い出は大事。でも、売上も納期も待ってくれない。)
だから私たちは、組織開発を“思い出化”させないためのプロダクトを作りました。
SynergyLens です。
クリフトンストレングスの結果と対話を土台に、AIで構造を読み解き、チームの運用(会議・役割・関わり方)に落とします。
今回は、そのSynergyLensが生まれた瞬間——
弊社代表・浦川の一言から始まった開発ストーリーをお届けします。
もともとは、普通に「組織開発コーチング」を受けていた
いきなりプロダクトを作ろうとしていたわけではありません。
うちは以前から、組織開発のコーチングをお願いして、チームでワークをやっていました。
そのワークのひとつとして取り入れたのが、クリフトンストレングス。
自己理解と相互理解のために使われる、あの診断です。
受験して、結果が出て。
「なるほどね」「確かにね」と場はちゃんと温まる。
ただ、同時に“別の空気”も生まれるんですよね。
- で、これを現場でどう使う?
- 強みを知ったのに、会議は相変わらず長い
- 「相性が悪い」で片づけたくなる(気持ちはわかる)
- 結局、リーダーの感覚に戻る
つまり、良い材料は揃ったのに、料理にならない状態。
いまもコーチングは継続中。むしろ“相性が良い”
ここは大事なので補足すると、私たちは今もこの組織開発コーチングを継続しています。
SynergyLensは「コーチングの代替」ではなく、相性の良い相棒として設計しました。
コーチングが得意なのは、チームの対話の質を上げたり、内省の習慣を育てたりすること。
一方で現場では、いくら対話が深まっても「じゃあ次の会議、どう回す?」「役割の期待値はどう揃える?」の段で止まりがちです。
SynergyLensは、その止まりやすい部分——
対話で出てきた気づきを、運用に落ちる“設計図”に変える役割を担っています。
だから、両者は競合しません。むしろ一緒に走らせるほど、効きます。
始まりは、代表・浦川の一言だった
クリフトンストレングスの結果が出たとき。
代表・浦川が、ふとこう言いました。
「これってAIで分析したら、どんな結果になるんだろう?」
たぶん本人も、その瞬間に“プロダクトの種”を投げた自覚はなかったと思います。
でも、あの一言は、いま振り返ると明確な分岐点でした。
なぜなら、私たちが欲しかったのは「結果の解釈」ではなく、もっと別のものだったからです。
- チームの強みを、運用できる形にしたい
- 相性や摩擦のポイントを、主観ではなく構造で見たい
- その場の気づきで終わらせず、次の打ち手に変えたい
AIは、ここに使えるんじゃないか。
少なくとも「感覚と根性」だけよりは、再現性のある道筋を作れるんじゃないか。
こうして、プロダクト開発が始まりました。
私たちが作りたかったのは「仲良くなる」ではなく「噛み合う」だった
ここ、誤解されがちなので先に言っておきます。
組織開発って、よく「心理的安全性」とか「対話」といった言葉で語られます。
もちろん大事です。
ただ現場では、それを“運用”に落とすところでつまずきやすい。
うちが実際に困っていたのも、まさにその部分でした。
- 期待値がズレたまま、仕事が進む
- 同じ会話を何度もする(しかも噛み合わない)
- 誰が何を決めるのか曖昧で、会議が伸びる
- 「あの人はこういうタイプだから」で固定化が起きる
問題は「相性」より、役割・期待値・意思決定の構造にあることが多い。
だからゴールは、こうです。個人を“診断する”より、チームを“設計する”ための土台を可視化する。
仲良くなるより、噛み合う仕組みを作る。
ここを目指しました。
組織開発が“思い出化”する最大の理由は「成果物が残らない」こと
ワークショップがダメなんじゃない。
むしろワークは有効です。問題はその後。
「その場で言語化したこと」が、
次の会議・次の配置・次の1on1 に接続されないと、元に戻ります。
そして人は忙しいので、接続されないものは忘れます。
忘れるのは怠慢ではなく、仕様です。
だから必要なのは、こういうもの。
- 何を見ればいいかが分かる(視点が固定される)
- 誰が何をすべきかが分かる(役割が明確になる)
- 現場の運用に落ちる(会議・意思決定・関わり方に組み込まれる)
- 実施者が変わっても回る(属人化しない)
要するに、成果物が必要だった。私たちは、組織開発を“イベント”で終わらせないために、
工程と成果物がセットになった形——つまりプロダクトにして、ちゃんと“現場まで連れていく”ことにしました。
SynergyLensは「AI×データ×対話」で、チームの設計図を作る
SynergyLensは、ざっくり言うとこういう狙いです。
- データ(クリフトンストレングス)で材料を揃える
- 対話(グループワーク)で共通言語を作る
- AI分析で構造として整理し、運用提案まで落とす
“AIで全部解決”ではありません。
AIはあくまで、翻訳・構造化・見落とし防止のための補助輪。
最終的に効かせるのは、現場の運用です。
(AIが会議に出てくれるわけではないので。残念ながら。)
次回:レポート3種って何が嬉しいの?中身、出します
プロダクトとして成立させるために、私たちは成果物を「3つ」に分けました。
個人レポートが1つ、組織レポートが2つ。
- 何が書かれているのか
- どの会議で使うのか
- どう運用すると効くのか
次回は、「結局どんな成果物が届くの?」という一番まともな質問に、ちゃんと答えます。
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