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2026.05.01

組織開発を“イベント”で終わらせないために、プロダクトにした

組織開発を“イベント”で終わらせないために、プロダクトにした

組織開発って、だいたい良い時間になります。
盛り上がる。気づきもある。空気も良くなる。

でも翌週、普通に元に戻る。
あの“いい時間”は、だいたい「いい思い出」になる。
(思い出は大事。でも、売上も納期も待ってくれない。)

だから私たちは、組織開発を“思い出化”させないためのプロダクトを作りました。
SynergyLens です。
クリフトンストレングスの結果と対話を土台に、AIで構造を読み解き、チームの運用(会議・役割・関わり方)に落とします。

今回は、そのSynergyLensが生まれた瞬間——
弊社代表・浦川の一言から始まった開発ストーリーをお届けします。

もともとは、普通に「組織開発コーチング」を受けていた

いきなりプロダクトを作ろうとしていたわけではありません。
うちは以前から、組織開発のコーチングをお願いして、チームでワークをやっていました。

そのワークのひとつとして取り入れたのが、クリフトンストレングス
自己理解と相互理解のために使われる、あの診断です。

受験して、結果が出て。
「なるほどね」「確かにね」と場はちゃんと温まる。

ただ、同時に“別の空気”も生まれるんですよね。

  • で、これを現場でどう使う?
  • 強みを知ったのに、会議は相変わらず長い
  • 「相性が悪い」で片づけたくなる(気持ちはわかる)
  • 結局、リーダーの感覚に戻る

つまり、良い材料は揃ったのに、料理にならない状態。

いまもコーチングは継続中。むしろ“相性が良い”

ここは大事なので補足すると、私たちは今もこの組織開発コーチングを継続しています。
SynergyLensは「コーチングの代替」ではなく、相性の良い相棒として設計しました。

コーチングが得意なのは、チームの対話の質を上げたり、内省の習慣を育てたりすること。
一方で現場では、いくら対話が深まっても「じゃあ次の会議、どう回す?」「役割の期待値はどう揃える?」の段で止まりがちです。
SynergyLensは、その止まりやすい部分——
対話で出てきた気づきを、運用に落ちる“設計図”に変える役割を担っています。
だから、両者は競合しません。むしろ一緒に走らせるほど、効きます。

始まりは、代表・浦川の一言だった

クリフトンストレングスの結果が出たとき。
代表・浦川が、ふとこう言いました。

「これってAIで分析したら、どんな結果になるんだろう?」

たぶん本人も、その瞬間に“プロダクトの種”を投げた自覚はなかったと思います。
でも、あの一言は、いま振り返ると明確な分岐点でした。

なぜなら、私たちが欲しかったのは「結果の解釈」ではなく、もっと別のものだったからです。

  • チームの強みを、運用できる形にしたい
  • 相性や摩擦のポイントを、主観ではなく構造で見たい
  • その場の気づきで終わらせず、次の打ち手に変えたい

AIは、ここに使えるんじゃないか。
少なくとも「感覚と根性」だけよりは、再現性のある道筋を作れるんじゃないか。

こうして、プロダクト開発が始まりました。

私たちが作りたかったのは「仲良くなる」ではなく「噛み合う」だった

ここ、誤解されがちなので先に言っておきます。

組織開発って、よく「心理的安全性」とか「対話」といった言葉で語られます。
もちろん大事です。
ただ現場では、それを“運用”に落とすところでつまずきやすい。

うちが実際に困っていたのも、まさにその部分でした。

  • 期待値がズレたまま、仕事が進む
  • 同じ会話を何度もする(しかも噛み合わない)
  • 誰が何を決めるのか曖昧で、会議が伸びる
  • 「あの人はこういうタイプだから」で固定化が起きる

問題は「相性」より、役割・期待値・意思決定の構造にあることが多い。

だからゴールは、こうです。個人を“診断する”より、チームを“設計する”ための土台を可視化する。
仲良くなるより、噛み合う仕組みを作る。
ここを目指しました。

組織開発が“思い出化”する最大の理由は「成果物が残らない」こと

ワークショップがダメなんじゃない。
むしろワークは有効です。問題はその後。

「その場で言語化したこと」が、
次の会議・次の配置・次の1on1 に接続されないと、元に戻ります。

そして人は忙しいので、接続されないものは忘れます。
忘れるのは怠慢ではなく、仕様です。

だから必要なのは、こういうもの。

  • 何を見ればいいかが分かる(視点が固定される)
  • 誰が何をすべきかが分かる(役割が明確になる)
  • 現場の運用に落ちる(会議・意思決定・関わり方に組み込まれる)
  • 実施者が変わっても回る(属人化しない)

要するに、成果物が必要だった。私たちは、組織開発を“イベント”で終わらせないために、
工程と成果物がセットになった形——つまりプロダクトにして、ちゃんと“現場まで連れていく”ことにしました。

SynergyLensは「AI×データ×対話」で、チームの設計図を作る

SynergyLensは、ざっくり言うとこういう狙いです。

  1. データ(クリフトンストレングス)で材料を揃える
  2. 対話(グループワーク)で共通言語を作る
  3. AI分析で構造として整理し、運用提案まで落とす

“AIで全部解決”ではありません。
AIはあくまで、翻訳・構造化・見落とし防止のための補助輪。

最終的に効かせるのは、現場の運用です。
(AIが会議に出てくれるわけではないので。残念ながら。)

次回:レポート3種って何が嬉しいの?中身、出します

プロダクトとして成立させるために、私たちは成果物を「3つ」に分けました。
個人レポートが1つ、組織レポートが2つ。

  • 何が書かれているのか
  • どの会議で使うのか
  • どう運用すると効くのか

次回は、「結局どんな成果物が届くの?」という一番まともな質問に、ちゃんと答えます。

SynergyLensサービスページ

AIに関するお悩み事、愚痴、自慢、お気軽にどうぞ。

この記事の著者

波戸本 奈津

波戸本 奈津 HATOMOTO Natsu

株式会社 もずくとおはぎ COO

まるで呼吸をするかのように繰り出されるきめ細やかな気配りと先回り。
研ぎ澄まされた解読力で瞬時に本質を見抜き、最適な道筋を描き出す。

洗練された所作と、常に「面白い」を携えた感性は、チームに余裕と品格をもたらす。
その存在は羅針盤となり、組織の歩みを確かな成長へと導いている。

2025年6月、生成AIパスポートGoogle Prompting Essentialsを取得
AIへの探究は、彼女の羅針盤をさらに磨き上げ、組織の未来に新しい道筋を照らしている。

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