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2026.06.23

Webデザイントレンドの正体を考えてみる。

Webデザイントレンドの正体を考えてみる。

Webデザインには、明確な流れがあります。
角の丸いUIが当たり前になる時期もあれば、装飾を削ぎ落としたミニマリズムが支持される時期もあります。
それは本当に、単なる流行なのでしょうか。
その背景を知っておくことで、デザインに説得力が生まれます。

トレンドは誰がつくっているのか

特定の表現が、世界中でほぼ同時に広がることがあります。
たとえば、
装飾的な立体ボタンが主流だったUIが、ある時期を境に一斉にフラットデザインが主流になりました。

情報をカード単位で区切るレイアウトも、ある時期から急速に広がりました。

個人の感性だけで、ここまで揃うわけないので、偶然とは思えません。
そこには、何かしらの条件が重なっているはずです。

技術が「できる範囲」を決めていた

Webの表現は、最初から自由だったわけではありません。
若い人はご存じないかもしれませんが、
初期のWebでは、レイアウトを整える仕組みがほとんどなく、テーブルタグを組み合わせ、表のように画面を区切ってレイアウトしていました。
余白も重なりも、自由にコントロールできず、「できる範囲」がそのままデザインの限界でした。

テーブルレイアウトでデザイン組んでいた人と、この話をすると、「そうそう!」と少し盛り上がりますよねw

その後、CSSが普及します。
テーブルを使わなくても、余白や位置を指定ができ、レイアウトも意図する通り自由にできるようになったのです。
さらにJavaScriptの進化によって、動きやインタラクションが現実的になりました。
ボタンはただのリンクではなくなり、画面は静止画ではなくなりました。

こうやって振り返ると、たった10~20年でとても大きい変化ですよね。

求められる方向もまた変わる

サービスが増え、似たような機能が並ぶようになると、派手さよりも「迷わせない設計」が求められるようになります。
情報量が増えれば、装飾よりも整理された構造が評価されます。

そして、OSやブラウザのガイドラインが更新されると、その設計思想が一気に広がります。
技術が「できること」を広げ、環境が「選ばれる方向」を決めるといったところでしょうか。

トレンドとは、一時的なブームというよりも、条件の結果に近いものと考えます。

  • 技術
  • デバイス
  • インフラ
  • 社会背景
  • 標準仕様

複数の条件が重なったとき、ある形が「もっとも合理的」になります。
合理的だから採用され、採用されるから広がる。
それがトレンドとして認識されます。

トレンドをどう扱うか

トレンドを追うかどうかは、本質ではありません。
大切なのは、なぜ今その形が選ばれているのかを理解しているかどうかです。

背景を見ずに取り入れれば、ただの模倣になります。
条件を読み取った上で選択すれば、それは設計になります。

Webデザインはこれからも更新され続けます。
テーブルレイアウトで組んでいた頃、Webデザインがここまで自由な表現になるとは思っていませんでした。
これからも、いまは想像もできないような表現が生まれてくると思うと、ワクワクしますね。
技術についていけなくなるかもしれないけどw

この記事の著者

原 暢平

原 暢平 HARA Yohei

株式会社 もずくとおはぎ CCO

落ち着いた物腰と柔らかな佇まいの中に、青い炎のような熱を秘めている。

妥協を一切許さない彼のスタンスは、細部にまで理由を宿したデザインを紡ぎ出すため。
その設計へ一貫して注がれる美意識は、まさに職人技。

どこまでも貪欲に高みを目指し、進化していく自分を楽しみながらクリエイティブと向き合っている。

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